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従来品よりもクッション性が高いニーモの新型折りたたみマット

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テスター
アウトドアライター
高橋庄太郎
一年のうち100泊以上をキャンプ地で過ごすこともあるアウトドア系ライター。マットは本来、エア注入式が好みだ。著書に『山道具 選び方、使い方』などがある。

蛇腹式に折りたためるクローズドセルフォーム材の新型マット。小さな六角形の凹凸でマット全体が覆われ、収納時はそれらがピッタリ組み合って薄くなるが、反対に広げたときは予想以上の厚みが残されている。つまり、収納時はコンパクトなのに、使用時はボリュームがあって弾力性が高い。

ニーモ/スイッチバック レギュラー

空気を入れる必要がなく、広げるだけで使えるフォーム材のマット。パンク知らずの手軽さで昔からアウトドアファンに愛されているが、なぜか品ぞろえの幅はいまだ狭い。

現在はアメリカのT社の某モデルが圧倒的な人気で、とくに登山の分野では寡占的。折りたたんだときにコンパクトなのに弾力があり、しかも強靭なのが、その理由だ。

そんな「一強」状態に、とうとう対抗馬が現われた。ニーモの「スイッチバック」である。

広げたときの厚みは2.3cmで、蛇腹状に14段に折りたためる。単純計算すれば「2.3×14」で収納時は32cm以上になりかねない。だが、マット全体の凹凸がぴったりとピシっと合わさって、実際はわずか13cmに。これはT社の製品とほぼ同じなのである。

だがクッション性は1ランク上に! 北関東某所のキャンプ地のテストでは、ゴツゴツした地面の硬さが苦にならず、裏面のサーマルフィルムの効果もあって、冷気が十分に遮断されていることを確認。これなら「一強」が「二強」になるかも!?

あえて難をいえば、それは見た目か? ボコボコした奇妙な凹凸と、オレンジとシルバーの強烈なカラーリングは、人によっては好みに合わないかもしれない。少し使い込めば、落ち着いた色になりそうだけどね。

寝心地の良さをアップするために、フォーム材は硬さを変えた2層で構成。独特の凹凸は、温かな空気をため込みやすい形状だ。

裏面には熱を反射させて温かいシルバーのサーマルフィルムが張られている。

今回の「スイッチバック」は183cm全身サイズだが、ショートタイプの130cmもある。

折りたたんで厚みを出せば、クッション性がますますアップ。岩の上でもお尻が痛くならない。

コンパクトさと高弾力性を両立させる不思議な規則性で凹凸がつき、見た目のインパクトも強烈。

収納時の厚みは、13cm。十分な弾力性をキープしつつ、このサイズ感を実現しているのはスゴい。

ニーモ/スイッチバック レギュラー:¥6,200
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/Nemo/switch-r.html

サイズ:51×183×2.3cm(収納時51×13×14cm) 重量:415g 素材:ポリエチレン 参考使用温度:~−7度C

撮影/加戸昭太郎


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